おとめ座銀河団

<おとめ座マップへ> | おとめ座∼かみのけ座にかけての方向，最大約8 ° の範囲，距離およそ6000万光年に浮かぶ2500個程の銀河の群れ．我々の銀河系に最も近い銀河団であり，我々の銀河系をも含む局部超銀河団の中心となる銀河団である．我々の銀河系が所属する局所銀河群が位置しているのはこの局部超銀河団の外れにあたる．渦巻き銀河と楕円銀河が不均一に分布していて，渦巻き銀河がやや細長い葉巻状に分布しているのに対し，楕円銀河は銀河団中心部に集中している．
 銀河団としては近距離（!）にあるため，構成メンバーのいくつかは小口径の望遠鏡でも見ることが可能であり，春先の夜空の見所となっている．下の画像中に所々に見える米粒のような光斑は全て銀河であり，その一つ一つが数百∼数千億の恒星をはじめとする天体の大集団というわけだ．我が銀河系と同じような渦巻き銀河もあれば全然違う楕円銀河もある．もし仮にそこに行くことが出来たとしたら，全く同じような世界かもしれないし，似ても似つかない世界かもしれない．そんなことを考えながら夜空を眺める時間は至福の一時であり，これができるのは紛れもなく天文趣味人の特権である．

<画像：おとめ座銀河団>
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注※巨大な画像なのでブロードバンドの方以外は閲覧しない方が良いでしょう

<<撮影データ>>
2007年2月16日
茨城県水戸市千波町自宅にて撮影
Canon EF200mmF2.8L 絞りF4.0
タカハシ スカイパトロールⅡ（ノータッチガイド）
Canon EOS Kiss Digital（ISO800相当に設定）
露光：1分×20フレーム（総露光時間20分）
StellaImage5, Cinepaint & The GIMP にて画像処理
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