コンパクト銀河群ＨＣＧ９２
『シュテファンの五つ子』

<ペガスス座マップへ> | 系外銀河NGC7331の南西約30′の所で群れて見える5つの系外銀河たち（NGC7317，7318A，7318B，7319，7320）．1877年にM.E.シュテファンによって紹介されたことから，「シュテファンの五つ子」と呼ばれる．このうち，南東側にあるNGC7320は他の4つより手前（3500万光年）にあって，偶然同じ方向に見えているらしいことがわかっているが，他の4つは2億8000万光年彼方で実際に触れ合わんばかりに接近している．このように密集した銀河の集団を「コンパクト銀河群」と呼び，「ヒクソン・コンパクト・グループ (Hickson Compact Group : HCG)」というカタログにまとめられている．「シュテファンの五つ子」はその92番目で，HCG92という番号がつけられ，それぞれのメンバーにはa∼eの符号が割り当てられている．HCG92のメンバーのうち，NGC7318AとNGC7318B（HCG92bとHCG92d）の銀河は衝突している最中であると考えられ，NGC7318Bの腕の中には100万個近い超新星の残骸が見付かっている．

<画像：シュテファンの五つ子>
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<<撮影データ>>
2007年8月14日
茨城県東茨城郡城里町 ふれあいの里天文台にて撮影
ASKO 400mm 反射鏡筒 (f2250mm F5.6)
ASKO SA-M 赤道儀（ノータッチガイド）
Canon EOS Kiss Digital（ISO800 相当に設定）
露光5分×20フレーム（総露光時間100分）
StellaImage5 & The GIMP にて画像処理
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