インド宇宙研究機関（Indian Space Research Organisation : ISRO）が開発した静止衛星打ち上げロケットで，PSLVの発展・強化型．型紙は“AXM Paper Space Scale Models”から．
大型衛星の静止衛星軌道投入を他国に依存せざるをえなかったインドでは，自国からの打ち上げ能力獲得を目指し，1990年から GSLV(Geocynchronous Satellite Launch Vehicle) 計画を開始した．この計画では，第一段の個体燃料モーター，第二段の液体燃料エンジンはPSLVから受け継ぎ，4基のブースターには第二段と同様のエンジンを利用，第三段の液体燃料エンジンはロシアから調達する予定であった．実際に，“Mk-Ⅰ”では第三段にはロシア製の“KVD-1”エンジンが用いられていたが，この“Mk-Ⅱ”ではインドで独自開発した“CE-7.5”エンジンが用いられている．
第一段のコアステージが固体燃料ロケットで，ブースターが液体燃料ロケットであるという珍しい構成であり，打ち上げ後，コアステージが燃焼終了した後もブースターは燃焼を続け，燃焼終了後はブースターが接続されたまま第一段が切り離されることになる．
モデルは“Mk-Ⅱ”として5回目の打ち上げ，機体番号“F09”で，打ち上げは2017年5月5日，南アジア地域協力連合（South Asia Assosiation for Regional Cooperation : SAARC）の通信・気象衛星“GSAT-9”の静止軌道への投入に成功している．
GSLV Mk-Ⅱ は，2021年8月までに改良型の“Mk-ⅡA”を含めて8回打ち上げられて6回成功，2022年現在も現役である．
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総重量：420t 全長：51.73m 直径：2.8m（コアステージ） 軌道投入能力：6.0t（低軌道） 3.0t（太陽同期軌道） 2.25t（静止トランスファ軌道） |
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 上方から （900 × 1500 pixel，460kb） |
 エンジン部分 （900 × 1500 pixel，505kb） |
