アメリカの民間企業「スペースX」が開発・製造した商業用人工衛星打ち上げロケット．型紙は “AXM Paper Space Scale Models”から．
第1段，第2段ともにケロシンと液体酸素を用いる液体燃料エンジンが用いられた2段式の衛星打ち上げロケットであるが，第1段の「マーリン」，第2段の「ケストレル」共に「スペースX」の主導により開発されたエンジンである．機体のみでなく液体燃料エンジンまでも民間主導で開発されたロケットはこれが世界初であった．
2006年5月24日の初打ち上げは失敗，2007年3月の第2回打ち上げは部分的成功，2008年8月の第3回打ち上げも失敗に終わってしまった．モデルは2008年9月28日に行われた第4回の打ち上げの時のもので，この時は初の打ち上げ成功，模擬ペイロードは予定の軌道に投入された．この後，第5回の打ち上げではマレーシアの人工衛星の打ち上げに成功，初の商業打ち上げとなった．しかしこの後，スペースXは他のプロジェクトを優先するためにファルコン1の開発・製造を凍結した．そして，ファルコン9やドラゴン宇宙船等の開発が順調に進んだことから，開発は再開されないまま，実質的な退役となっている．
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総重量：38.6t 全長：21.3m 直径：1.7m 軌道投入能力：670kg（低軌道） 430kg（太陽同期軌道） |
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