２００３年８月３日の火星

| 最接近２４日前の火星．光度－２．４等，視直径２２．６秒．火星が時おり雲に隠れたが，久ぶりにまずまずの星空．２日のうちはシンチレーションがひどく，火星はモニター画面の上で「まるで水に沈めたよう」に波うっていたが，３日午前１時ころから非常に落ち着いてみえるようになった．そのおかげもあり，我ながらなかなか解像度の高い火星像を得られたと思っている．写真中央やや上のあたりが太陽の湖．太陽の湖をふちどるように黒いすじが写っていて，まるで目玉のようだ．そのやや北東側（写真左下）の黒いすじがマリネリス渓谷．先端の方が枝わかれしている様子も捉えられている．その他，シレーンの海，パエトーン，タルシス高地，オーロラ湾，ルナ湖など多くのみどころを見出すことができるので，火星展開図などを参考にたどってみて欲しい．

写真を見る|

<<撮影データ>>
２００３年８月３日午前１時５９分茨城県東茨城郡常北町ふれあいの里天文台にて撮影 Astrophisics １７．５ｃｍ屈折望遠鏡(f1600mm F9.0) 高橋製作所 Or ９ｍｍによる拡大法 Watec WAT-250D ビデオカメラモジュール露光；１／３０秒×４５２フレーム RegiStax & The GIMP にて画像処理

写真集トップ|

トップ|

| | |