Electron

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 アメリカに拠点を置く，アメリカとニュージーランドの企業である「Rocket Lab」が開発した，小型衛星打ち上げ用液体燃料ロケット．型紙は“AXM Paper Space Scale Models”から．
 エレクトロン・ロケットは，第一段にファルコン9と同様の配置で9基，第二段に1基の「ラザフォード・エンジン」を使用したロケットである．このエンジンは，世界初の「電動ポンプサイクル」を用いたエンジンである．液体燃料ロケットでは，通常，ガスを燃焼させることでターボ・ポンプを駆動，酸化剤，推進剤を加圧・加速するが，「ラザフォード・エンジン」では，これをリチウム・ポリマー・バッテリーを電力源とするDCモーターで駆動する電動ポンプで行っている．
 また，軽量化のため機体は炭素繊維強化プラスチック製であること，エンジンの部品等が専用の3Dプリンターによって製造されるなど，他ではほとんど見られない，独自の技術が多数使われている．
 2017年5月25日行われた初号機の打ち上げでは，上段を衛星軌道に投入することができなかったが，2018年1月21日の2号機の打ち上げで3機のキューブサットの軌道投入に成功，以後2020年1月31日の11号機まで，10回の打ち上げに成功している．

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機体後部のノズル
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実機の打ち上げ年表|

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