この銀河の距離について現在入手しているデータは下表の3例のみである.見て解る通り,その3例だけでも結果が大きくばらついている.その中で,赤方偏移量による結果は他の2例よりも距離の値がだいぶ小さい.もしかすると,この銀河は我々に近付く方向の固有運動量を持っていて,宇宙膨張による後退速度に対して無視できない速度なのかもしれず,赤方偏移による結果を採用することは妥当ではないと思われる.また,この銀河の距離についての記述がみられる文献でも4000万光年から8000万光年の間で様々に記述されていることから(かなり乱暴ではあるが)ここでは下表の上2つの間をとって7000万光年という値を採用した.
距離1 | 距離2(光年) | 観測 | REFCODE |
---|---|---|---|
20300kpc | 6618万 | Sosies(*1) | 2002A&A...393...57T |
23900kpc | 7791万 | TF(*2) | LEDA [April 2006] |
10.5Mpc | 3423万 | Redshift(*3) | NED |