Goddard L-13

現代ロケット工学の開拓者の一人，ロバート・ゴダードが開発したテスト・ロケットの中でもっとも高高度に達した機体．型紙は “Niels papermodels” から．
 L-10では姿勢制御装置として尾部に4枚のフィンが取り付けられていただけだったが，このL-13ではジャイロスコープが用いられ，尾部には4枚のフィンの他，エア・ヴェーンとブラスト・ヴェーンがそれぞれ4枚ずつ取り付けられていた．
 打ち上げが行われたのは1937年3月26日．成功裏に打ち上げられたロケットは22.3秒飛行し，最高高度は約2.7kmに達した．これは，ゴダードが打ち上げたテスト・ロケットの到達高度では最高の記録であった．