イスラエル初の人工衛星「オフェク-1」を打ち上げたロケット．型紙は“Zach's PaperSat Designs”から．
イスラエルでは1983年にイスラエル宇宙局を設立，次いで1984年には国家宇宙科学センターが設立され，独自のロケット及び人工衛星の開発が始まった．
シャヴィト・ロケットは，全段固体燃料の3段式ロケットで，第一段および第二段は準中距離弾道ミサイル「エリコⅡ」を元にしていて，イスラエル国内の軍事・防衛関連企業である「ラファエル・アドバンスド・ディフェンス・システムズ」が製造した球形ロケットモーターを利用した第三段を追加している．
初の打ち上げは1988年9月19日．打ち上げは成功し，イスラエル初の人工衛星「オフェク-1」を軌道に投入した．この成功により，イスラエルは独自に人工衛星の打ち上げに成功した8番目の国となったのである．
なお，イスラエルのロケットは地中海に面したパルマヒム空軍基地から打ち上げられるが，他国のロケットと違い，西向きに打ち上げられる．これは，打ち上げに失敗した場合や，ロケットの残骸が自国および周辺のアラブ諸国に落下しないように配慮したものである．
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総重量：23.2t 全長：15.4m 直径：1.35m 軌道投入能力：160kg（低軌道） |
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