Nike Apache

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1950年代後半，アメリカで開発された二段式の観測ロケット．型紙は“Zach's PaperSat Designs”から．
 第二次世界大戦後，高速・高度化する航空機に対する，対空砲に替わる防空システムとして，地対空ミサイル「ナイキ」が計画された．そして，二段式の「ナイキ・エイジャックス」や「ナイキ・ハーキュリーズ」として実用化され，「ナイキ」はそのブースター（第一段）の名前として用いられるようになっていった．さらに，「ナイキ」は安定して高性能を発揮しており，また使い勝手も良かったことから，アメリカだけでなく，他の国々でも，観測ロケットの下段として用いられるようになって行く．
 観測ロケットとして最初に実用化されたのがこの「ナイキ・アパッチ」であり，「ナイキ」を第一段に，サイオコール社が開発した「アパッチ」を第二段に用いた二段式の固体燃料ロケットである．
 1958年3月18日，アメリカ空軍による最初の打ち上げが行われ，以来，1978年9月に引退するまで，世界各国で636回打ち上げられている．

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