カナダの民間企業「ブリストル・エアロスペース」が開発・製造した観測ロケット．型紙は“https://sites.google.com/site/waynenator/paperrockets”から．
カナダでは1950年代，カナダ軍備研究開発事業団（Canadian Armament Research and Development Establishment : CARDE）において弾道弾迎撃ミサイルシステムおよび長距離通信のための上層大気特質の研究が行われていた．1957年，CARDEは，「推進テスト機」の開発・生産のため，ブリストル・エアロスペースと契約，1959年にはそのテスト飛行が行われた．
この「推進テスト機」は弾道弾迎撃システムの様々な試験に対応できるように設計されていたが，これを観測ロケットとしての運用に適するように設計が修正されたものが「ブラック・ブラントⅠ型」として完成，より大型のⅡ型，小型ではあるがより高高度に到達できるⅢ型も完成した．
続くⅣ型は二段式であった．第二段にはⅢ型を用い，第一段として完成したのがⅤ型である．そして，Ⅰ型と同じ15KS25000ロケットモーターを用いたものがⅤA型，ロケットモーターを26KS20000に変更したものがⅤB型，ⅤB型と同じロケットモーターを用い，フィンを4枚に変更したものがⅤC型である．
ⅤB型の初の打ち上げは1965年6月12日．以来，2002年2月までに66機が打ち上げられている．
※なお，型紙ではこの機体はⅤA型となっているが，様々な資料からこの型紙の機体はⅤB型と判断，ここではⅤB型としている．
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総重量：1200kg 全長：8.3m 直径：0.44m |
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