ヨーロッパ宇宙機関が開発した衛星打ち上げロケット，アリアン 1 の改良型．型紙は“Niels papermodels”から
アリアン 1 の第1段と第2段の燃料を，非対称ジメチルヒドラジンからUH-25と呼ばれる混合燃料（非対称ジメチルヒドラジン75%，ヒドラジン25%）に変更して推力を増強，第3段を拡張した他，ペイロードフェアリングの形状を改良したものである．
最初の打ち上げは1986年5月30日に行われたが，この時は3段目エンジンの点火に失敗したため指令爆破，搭載していた通信衛星は大西洋に墜落した．しかし，失敗したのはこの最初の1回のみで，以後5回の打ち上げは全て成功している．
モデルは1989年4月1日に行われたアリアン2最後の打ち上げの時のもので，北欧諸国の通信衛星「Tele-X」を静止トランスファ軌道に投入している．「Tele-X」はその後静止軌道への投入に成功したが，1998年1月16日に燃料を使い果たしたため，静止軌道より上の「墓場軌道」へと移動した．
なお，アリアン2に2基のSRBを追加したのがアリアン3だが，アリアン3とは打ち上げの順序が逆で，アリアン3の方がアリアン2より2年早く最初の打ち上げが行われている．
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総重量：248.3t 全長：52m 直径：3.8m 軌道投入能力：2.2t（静止トランスファ軌道） |
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